みなさま、こんにちわ。
多くの方が紅葉の写真をブログやfacebookにアップするので、一日だけ休みをとって強行スケジュールで癒されに行きたいなあと思いつつもなかなかスケジュールのやりくりが上手くいかない日々を過ごしております。
9月議会が終わったと思ったら、もう次は11月議会。
この間は他の定例会よりも短いうえに、各常任委員会の視察もあるので登壇者は結構あたふたするのが恒例です。
今回私の島でも(わが会派では4人一組で向かい合って座っておりこれを勝手に島と言っておりますが、他の3人が1期生議員であるので、自称わたしが島長)、2人の新人議員が初の一般質問に挑戦します。
思えばわたし自身もそうでした。
初登壇はやる気満々で気合が入るのですが、勝手が分からないので各々悪戦苦闘しています。
わたしは9月議会で質問は終わったのですが、読者のみなさんにどのような段取りで当日を迎えるのか紹介してみましょう。
ちなみに11月定例会において議員が本会議場に集うのは5日間。
市長から上程された付託議案を審査する常任委員会が1回開催されます。
この他に、本会議の進め方や議院運営委員会の報告をする全員協議会という会議が数回あります。
会派の代表が所属会派を代表して行うのが代表質問、それ以外の議員が行うのが一般質問です。(代表質問は35分、一般質問は30分の時間が与えられます。)
代表質問は一般質問に比べ大局的な市政運営や予算措置など大きな観点から問い質すことが多く、わが会派では会長、幹事長などの役員が行います。
11月30日(代表質問)、12月1日、2日(一般質問)で登壇する議員については、11月19日正午が質問通告期限となっておりますので、この日までに「こんなことを聞くぞ!」という通告書を提出するルールになっております。
今、市役所にある議員控室には入れ替わり立ち代わり各課の職員がやってきます。
これは、議員が「こんな質問をしたいが、当局はどんな考えを持っているのか?」と聞くためです。
これを答弁調整といいます。
わたしの場合、毎日持ち歩いているノートの最終ページに、『一般質問ネタ』という欄を作り、年に一度の登壇の日のために、とにかく思い付いたことを書き留めるようにしております。そうでもしないと直前になって突然考えようとしても出てこないからです。
年間で約20件近くの質問ネタを考えつくのですが、これが様々な理由でそぎ落とされてしまいます。
同じような質問を直近に誰かがしていたり、あまりにも構想が壮大で夢物語であるため現実的な回答が貰えなかったり、そんな理由からです。
また、これはその議員各々の考え方にもよりますが、自分の選挙区のローカル色を強く打ち出す質問と、市政全般を鳥瞰図的ビューで問い質す質問があります。
これは個人的な考え方ですが、地元の課題は地元の議員にしか分からないといった事情もありますが、ローカル的な要望は常日頃からの要望活動でカバーすべきだと思います。
やはり政令市の議員である以上、後者の中区の議員であっても有害鳥獣や中山間地域の過疎化の問題も取り上げるべきだと思いますし、逆に中山間部選出の議員であってもまちなか活性化の議論をしてほしいと考えています。
よく、議員の本会議での質問は、台本が決まっている学芸会だとお叱りをいただくことがあります。
みなさんがお感じのようにまだまだ議会には古い体質がありますが、最近われわれ議員自らがあり方を考えていこうと議会改革を行っています。
昨年から始まった対面方式もそのひとつであり、この夏には一問一答方式の導入について議論がありました。
わたしも大変仲良くしている各政令市の議員に電話し、その状況について聞き取りをしました。
会社において代表権を持つ者は社長と呼ばれますが、市ではこれにあたるものが市長ということになりましょう。
しかし、市長と議会は二元代表制という関係にあり市長の一言だけでは進んで行きません。
私個人で議会で提案したものが、議会で反対されてしまえば市長が「やる!」と言っても出来ないのです。
ただ、一般質問で行うわたしたちの提案や質問に対して一定の考え方を聞くことは出来ます。
答弁は必ずしも市長が行うものではなく、各部長も行います。
しかし、議場で何の予告もなく筋書きもないままに振ってしまうと寝耳に水で「持ち帰って検討します」としか言いようがありません。
市民の皆さんから、ご批判をいただく当局との事前調整ですが、この交渉の中で「可能性」を引き出していきます。
実際、職員との事前調整でじっくり話した結果、わたしの思いが通じてよい結果につながったことが何度もありました。
本会議の質問の前段で「市長はじめ各部長には良い答弁をお願いします!」とみなさんおっしゃいますが、この時点で既に回答は決まっています。ただ、前回のわたしがしたオリ・パラ合宿誘致の質問のように市長が突然原稿通りに読まないこともあるのです。
ちょっと長く書きすぎました。
今から、要望いただいている現場の確認に向かいます。
昨日は142kmの運転、市役所に来たうえに三ケ日と引佐が2回ずつ走ればそのぐらいになるでしょう。
それではまたお会いしましょう。
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