厚生保健委員会視察「帯広市」

厚生保健委員会視察の二日目は帯広市で「市民活動プラザ六中」を見学させていただきました。
厚生保健委員会視察「帯広市」

ご覧の通り、厚生保健委員会のメンバーは、各会派から構成されておりますが社会福祉に造詣の深い女性議員が3名も所属をしております。

私のブログはいつも「長い!」とお叱りをいただくのですが、忍耐強い方は最後まで読んでくれる方もいらっしゃいます。

先月の一般質問後にアップした「わたしの一般質問の全質問&答弁」を最後まで読んだ方、覚えていらっしゃるでしょうか?
「もっと今以上に廃校を利用して活用すべし!」という内容の一般質問を当局に投げかけさせていただきました。

この帯広市での視察は、私の意図するところと全く同じではないですが、被る部分もあります。

隣接する中学校の距離は僅か700m、生徒数の減少により帯広市立第六中学校は平成23年3月に閉校となり、新たな「福祉空間」として翌年生まれ変わりました。

頂いたレジュメを少しばかり書き写しますと・・・

「市民活動プラザ六中」のビジョン
障害があっても、年齢を重ねても、住み慣れた地域で生きがいや役割を持ちながら豊かに暮らせる地域社会を目指し、障害のある人、高齢者、地域住民、福祉事業者、ボランティアグループ、行政等が一緒にさまざまな活動に取り組むことができる、これまでになかった新しいかたちの「福祉空間」をつくる。

さらに
何が「新しいかたち」なのか?
◆コミュニティーシンボルであった「学校」を市街で初めて別のかたちで活用すること

◆さまざまな活動をする事業所、NPO、ボランティア等がひとつ屋根の下で活動すること

◆日常的に障害者や高齢者、地域住民等が自然なかたちで交流できること

◆入居者や利用者同士で施設の運営管理をすることにより、新しい発想や柔軟性を発揮しながら利活用ができること

私たちや市の当局が障害者や高齢者のための施設を建設を考えた時、縦割り行政ゆえにどうしても障害者もしくは高齢者だけが利用する専門的な施設になってしまいがちです。
しかしながら、帯広市実施の「新しいかたち」は前述のように、この福祉空間には障害者・健常者の垣根なく同居をしています。

帯広吹奏楽研究会や帯広交響楽団の練習場所としても活用されており、昨年の台風10号による河川の氾濫の際には避難所としても活用されました。
また写真のように、援助物資の防災倉庫の役割も担っています。
厚生保健委員会視察「帯広市」

平成28年度の利用者数は約61000人。

自分のできることを困っている誰かのために役に立てるという六中サポーター(入会金500円)が107人もいらっしゃるというのはとてもありがたいことです。

訪問したこの日も、高齢者の皆さんがホールで健康体操を行い、障害を持つ皆さんが共同作業所で名刺や年賀状の印刷業務、もしくは指定ゴミ袋の裁断を行っていました。

帰り際に、この施設で就労する皆さんが作ったかわいいロウソクをみんなで購入。
良いお土産になりました。

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