議員の資産公開について

議員の資産公開について

今日2つ目の記事アップ。
一般質問シリーズ連載の最中ではありますが、夕刊に浜松市議資産公開についての記事が出ましたのでこれについてちょっと感想。

国会議員も資産公開の義務があり、新聞でご覧になる機会があると思います。
「国会議員の割には結構みんな資産が無いなあ!」というのが正直な感想ですが・・・。

政令市の議員も国会議員に準ずる形で資産報告をしなければならないのですが、おかしな点がいくつかあります。

まず、預金・貯金については定期性預金のみを報告すればよく、普通預金などの流動性預金は報告義務がありません。
つまり普通預金に3億入っていようが5億入っていようが、定期預金が無ければ預金は0となります。
私は議員になったばかりの時、このことを知らず、普通預金は底をついているのに定期性残高がちょっとだけありました。
昔つとめていた信金勤務時代についていた預金癖のためです。
ノルマの苦しみは私も金庫職員として分かっていましたので、同僚に頼まれてやっていた定期積金を満期になっては定期に振り替え、増額しては継続しました。当時、会社を経営していましたが、幸いにもその頃は会社も順調でしたので、ボーナスキャンペーン時に、普通預金を定期に振り替えて協力してやっていました。(もっともボーナスは支給する方でしたが)

女性議員や若手議員の増加により不動産所有が本人でないことも考えられますが(例えば名義は旦那さんだったり親だったり)、こうして公開されたものを見るとなんとも不思議な感じがします。
今回、資産を多く持って議員の上位は現・元会社経営者です。

もしも、この報告通りの数字が真の資産状況であるならば選挙は戦えません。

もう一つ。
この資産報告は改選時に一度リセットして全てを報告しますが、翌年以降は増えたもののみを報告すればいいという規定があります。
つまり預金を取り崩して不動産を購入した場合でも、新聞に〇〇議員の不動産が増えたことのみが報道され、預金が減った事実は報道されないのです。
どんな場合でもバランスシートは左右が反比例する動きをしますが、この業界にはそのルールが通用しないのです。

今回、これを提出するにあたり金融機関から残高証明書を取り寄せました。
また父と共有になっている土地の課税標準額を調べるために実家に行き様々調査して報告しましたので嘘偽りは全くありません。

ちなみに私は今回父が企画した不動産運用に協力する形で、金融機関時代や会社経営時に貯めた預金を全部掃き出し、これが不動産の持ち分にかわりました。
しかし、自己資金だけでどうにもなる問題でもなく、父が無くなれば気が遠くなるような借金が降りかかってきます。
連帯債務ならばその額も計上できるのですが、死亡時に債務を継承する連帯保証人は形の上では自己の借金ではありません。
よって今回、不動産が増えたのに借入金が0となっています。

いつも全国どこかしらで資産公開の修正申告が行われます。
自分の預金も貯めれず、ぱぁぱぁと使ってしまう人に議員を任せることができるでしょうか?
正義に一番近いところにいなければいけない議員が、隠し事をしていたら信任を得ることが出来るでしょうか?

この資産公開が新聞に載るとしばらくの間、「神間君、意外と資産家だねぇ!」と言われます。
わたしの性格を分かってくれる人ならばご理解いただけると思いますが、経営者時代は朝も昼も夜も、誰よりもがむしゃらに働き、利益を上げた分はしっかり納税してきましたので自信を持って報告できます。

また、私たちはこの他、政治金報告書というものも県の選管に提出します。
出したからと言って何の控除があるわけでもなく本当に形式ばかりです。
こんな意味がないものならば改善すればいいと思うわけですが、いずれにしても法律で定められている以上、ルールに則ってしっかりと報告していきます。

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