行政視察2日目【日田市バイオマスセンター&日田ウッドパワー】

二日目の今日はバイオマス発電について視察をしました。

一ヶ所目に訪問したのは「日田市バイオマス資源化センター」。


ここでは、一般家庭の生ゴミや焼酎メーカーから出るしぼりかす、さらには市が抱える問題でもある養豚の糞尿処理にこのセンターが活躍しています。

畜産業のなかでも養豚場から発生する臭いは度々問題になっております。
この施設ではホッパーに生ゴミや糞尿を投入するのですが、その後、タンクの中で熱を加え、メタンガスを発生させます。
このガスでタービンを回し、ここで得た電力は施設内の必要電力として活用するとともに余剰分は売電します。副産物として堆肥や液肥が生成されますが、これは安価で売られます。

発電による売電が目的というよりも、今まで垂れ流しになっていた養豚場の糞尿問題解決に一役買っていると言えましょう。

午後は株式会社日田ウッドパワー(木質バイオマス発電所)を視察しました。

建築廃材が6割、街路樹等を伐採した枝葉などが3割、これを裁断して燃料とします。
原子力から新エネルギーにシフトしている今、全国各地から視察に来る方は多く、週に5団体もあるとか。
対応する職員も大変です。

我が浜松市も天竜や北区に森林を抱えます。
木質系バイオマス発電は是非とも取り組みたい課題です。



しかし、木質系ペレットという製品にする過程で手間がひとつ加わるわけですから、コスト意識をもってこの課題に取り組まなければいけません。
どこの自治体も福島原発の事故以後、急速に新エネルギーを話題にし始めていますが、どの発電システムも一長一短があります。
いずれにしてもエネルギー問題は国の強いリーダーシップがないと地方だけの力ではやれませんので、国の素早い対応を望みます。

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この記事へのコメント :

やまおく
 間伐材から畜産敷き料を製造し、使用後の畜産し尿及び敷き料からバイオマス発電というサイクルがうれしいです。
 なんでもバイオマス発電やバイオ燃料ががいいのではなく、その普及の陰で畜産家が敷き料や飼料の枯渇や値上げによりダメージを受けている現状も考慮願いたいものです。
2011年12月20日 22:19
かんま
やまおく様

コメントありがとうございます。
吸水性が高いペレットによる畜産敷料や、し尿によるバイオマス発電は確かに諸問題解決に寄与していることは事実です。
しかしながら、様々なところに手間がかかる以上、どうしても費用負担をお願いせざるを得ません。
ちなみに日田のこの施設においては豚のし尿受け入れに際し、600円@1tを徴収しているようです。

私も国会議員の秘書時代に浜名酪農協同組合のTMRセンターのオープンに立ち合い、色々と勉強させていただきました。
重労働から少しでも解放されるよう、また飼料の高騰などのネガティブな要因から脱却できるよう努力をされている感を受けました。
2011年12月21日 18:41
やまおく
 間伐材による燃料用ウッドペレットの生産事業は静岡県内の森林組合で始まっています。県より畜産への利用も勧告されているようですが、現状はまだ何も動き出していません。
 近くでは龍山の森林組合でも始まっていると聞き、状況と販売についてお聞きしたことはありますが、その後、回答はありません。
 放射性セシウウムの問題で、バークが含まれるおが屑の販売や、それらの敷き料由縁の堆肥の販売・譲渡の禁止がありましたが、行政及び議会は禁止に対する代行案を持って、施行していただきたいです。
2011年12月21日 22:43
かんま
やまおく様

身内にエネルギー業界で活躍している親せきがいるので、集まるたびに、議員としてもっと新エネルギーについて勉強しなさいとレクチャーがあります。

政治についてよくあることですが、反対するだけではなく代替え案を提示することは大事なことだと思います。

良いと言われているところは、自分の足で出かけて行って勉強してきたいと思います。
2011年12月22日 12:51

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