指輪事件
「The Road of The Ring~指輪に苦しむ女の章」、その物語は突然訪れた。
スイート10ダイアモンドのCMを見るたびに、何か目には見えない要求というか圧力が私の方に向けられ続け、おびえること早三年。
とうとう結婚10年目の期日が到来した。
またまた、うちの場合は運悪くというか、それを意図的に狙っていたかは知らないが、結婚記念日の翌日が妻の誕生日。
(そのため一つ余計に年をとる前に結婚した格好になった。)
10周年を忘れていたらとんでもないことになるところだったが、幸いにしてGW中に思い出した私はこそこそとプレゼントを買いに出かけた。
もともと、結婚指輪なんてものは、すぐはずしてやると思っていたのだが、はずすと無くなってお叱りを受けそうだったのでまあしょうがないとはめているうちに、しっかり左手薬指が保管場所になってしまった。
それに最近、バンドで出番の時、指輪やチョーカーをつけていると結構ワンポイントになるので「じゃあ、10周年はペアリングにしよう!」ということでセレクトしてきた。
「値段はいくらかって?」イオンで買ったということで推測してください。
まあ、そんないきさつがあり、とりあえずかみさんも喜んでくれて一件落着といきたかったところだったんだが・・。
内緒で買いに行ったものだからサイズが分からず、店員さんに所謂一般的なサイズを聞き購入して買ってきたこの指輪。(うちの家内はだいたい標準サイズなのでいいと思ったんだが・・)
どうも薬指には小さく、小指には大きかったらしい。
小指にはめているとすぐ抜けてしまうということで、無理やり薬指にはめたらどうも抜けなくなったらしい。
辛辣な顔で「一生の不覚」と悩む妻。
ネットで調べ全てのあらゆる方法で試したらしいが、やればやるほど指は腫れ、リングはくいこむ。
そして、昨日、入院している実家の婆さんを見舞いにいった帰りに買ったところで切断してもらおうということになった。
ところが病室でかみさんの兄さんと鉢合わせ。
兄さんが、ギャーギャー言うのにもひるまず、力に物を言わせ引っこ抜いた。
ちなみにこの兄弟の権力構造、わたしが解析するに 兄>妹
オレが挑戦していれば「何するよ~痛いじゃん。いい加減にしてよね~」となったところだが、そこはさすが兄貴。
「つべこべ言わず、我慢しろ~」と、グイグイ(いやグキグキといった擬音の方が適切だろうか)抜いたそうだ。
そんなやりとりの中で、指輪が非常にチープだということがばれてしまいました。